さく井工・ボーリング工【1/1】|スキルと市場価値UPに役立つ情報ポータルサイト「キャリア@PRO人(プロジン)」  

さく井工・ボーリング工【1/1】

2013年9月 5日 14:58技師・工員

どんな職業か

さく井・ボーリング業務は、目的や仕様に対応したボーリング機械および資機材を使用して、地下を掘削する仕事である。深度5000mを超える石油井掘削から、足場パイプの櫓を組み立て、地下10~20mの地質調査を一人の機長と一人の助手で行うものまである。また、地熱調査ではしばしば300℃を超える地層を掘削する場合もある。仕事は、仕様に合った機械類および資機材の準備から始まり、現場の整地、機械類の搬入、櫓の組み立ての順に作業を進める。次に掘削に入り、目的の深度まで掘進し、発注者の検収を受ける。合格後解体、搬出、跡地修復で1サイクルとなる。目的によっては掘削の途中及び掘削終了後に検層や孔内試験を実施する場合もある。


 

就くには

新卒の場合は、高校、専門学校、大学のいずれからも入職は可能である。専攻科目は土木、機械、採鉱、地質等が好ましいが、高校の場合は、特に専攻を問わない。仕事は小規模な土質調査から石油・ガス掘削のような大規模な工事まであり、会社も石油掘削会社、井戸掘会社、ボーリング部門を持つ調査コンサルタント会社、土質調査会社等に大きく分類できる。自分が進みたい部門を持つボーリング会社から、新規採用予定会社を選択する。ボーリング工は作業環境や労働条件が厳しい部類に入り、高齢化が進んでいるため、体力とやる気があれば比較的容易に就職できる業種である。採用に際し、免許、資格等が条件として示されることは少ないが、普通自動車運転免許は取得しておいた方が良い。入社後に仕事の内容によって取得すべき免許、資格等が決まってくる。入社後のキャリアアップは助手→機長→現場代理人(現場責任者)→主任技術者のステップを踏むが、ステップアップに要する年数は仕事の内容によって異なってくる。一般に機長になるには5年から10年を要する。また、一般の調査工事では、機長は地質調査技士の資格が必要な場合が多い。主任技術者は技術士の資格が問われる場合がある。中途採用は、過去にボーリングの経験があり、45歳以下であれば可能性があるが、採用に際しボーリングの工事経歴が問われる。ボーリングの経験がない場合は、35歳以下で体力とやる気があれば助手として採用される可能性はある。独立開業し易いのは、機械や工事規模の小さい土質調査関係であり、調査コンサルタント会社の下請けをする場合が多い。ボーリング工に求められる適性は、作業環境(汚い、きつい)、勤務形態(交替制)、長期出張等から強い体力と精神力、それに共同作業への適応性等である。

労働条件の特徴

ボーリング工事は広い分野で実施されており、仕事場は全国に分布する。土木・建築、地下資源関連のボーリングが多く、発注は官公庁、民間何れの場合もある。勤務時間は、午前8時から午後5時が一般的であるが、温泉、地熱、石油・ガス等の深堀ボーリング(深度500m以上)の場合は作業の区切りまで24時間連続作業が多い。12時間2交代制か8時間3交代制になるが、前者のケースが多い。また、500mより浅いボーリングでも地層が不安定な場合は連続作業になる。1クルーは2名から石油掘削の6~7名まで規模によって異なる。作業には繁盛期と閑散期があり、繁盛期は国の予算施行にも関係し、一般に6月~12月である。この時期は、工期の関係もあり、時間外勤務が多くなる。給与などは石油掘削の場合、基本給が高く、その他も繁盛期は時間外や深夜勤務手当等で他の職種よりも高い。作業環境としては長期出張が多い、勤務場所が変わる、野外作業である、交替作業が多く深夜や休日の出勤も多い、重量物の取扱いがあり体力を要する等である。職場の年齢層は30歳~50歳が多く、全般に高齢化の傾向にある。将来の労働需要の見通しでは、労働条件の厳しい職種を嫌う若年層の不足が予想される。

参考情報

関連団体 社団法人 全国地質調査業協会連合会
http://www.zenchiren.or.jp
社団法人 全国さく井協会
http://www.sakusei.or.jp/
関連資格 さく井技能士 地質調査技士 技術士(応用理学)

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