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診療情報管理士【1/1】

2013年9月 5日 14:41事務職系

どんな職業か

医療施設には、患者に行った医療の内容について、医師の書いた診療録(通称カルテ)、看護記録および各種検査記録などを一定期間保存しなければならない法律上の義務があり、診療情報管理士はそれらの診療録(カルテ)等を点検・保管・管理し、そこから精度の高いデータ、情報を収集、加工、分析し、必要な情報提供を行う。また、診療情報管理士の重要な業務の一つに、診療録に書かれる病名、手術術式、各種処置のコーディングを行う業務がある。病名コーディングはWHOが刊行する「疾病および関連保健問題の国際統計分類10版」(通称ICD-10)を使用し、国際疾病分類に基づくコーディングを行っている。これらのコーディングは、我が国独自のDPC(包括支払い制度)にも活用されており、診療情報管理士の業務は医療現場で近年とくに注目され、医療事務系の多くの職員が資格の取得を希望している。診療情報管理士が作成する各種統計資料は、診療方針、研究、病院経営、地域社会などに多方面で活用されている。また、患者の要請によるカルテ開示業務についても診療情報管理士が関与している。昨今、カルテは電子カルテが進みコンピュータ技術を活用した記録の情報化、情報の精度管理が行われていが、こうしたIT化の進歩の中でも重要な役割を果たす職業といえる。


 

就くには

診療情報管理士は、病院によっては診療録管理士などとも呼ばれており、「診療情報管理士」の資格がなくても仕事はできるが、資格があると仕事に就く上で有利である。病院機能評価、DPC(支払制度)、カルテ開示、電子カルテ化、特に診療報酬上での「診療情報管理体制加算」の導入により、昨今の病院では診療情報管理士に対するニーズが、強く求められている。病院の中で医師、看護師、薬剤師、検査技師などの専門職種と直接かかわるため、事務的能力のほかに診療録の内容を理解するために必要な医学知識や、診療録から作成される様々な情報を分析・解釈する能力が期待される。また、診療録の内容を読みとれる読解力、書類の記載漏れを点検する綿密さ、記録を整理保管する正確さ、医師や看護師の協力を得ることができる協調性、情報管理にあたる責任感なども重要である。さらに、医学や関係技術の進歩に遅れないよう勉強し、英語や医学用語のまじった診療録の内容を正しく理解する能力も必要とされる。わが国の病院の診療情報管理レベルは、病院の規模・経営主体などにより大きな差があるのが現状であるが、医療の高度化や医療機関の社会的責任に対応するため、資格取得後の専門職の質向上の環境も整備されつつある。

労働条件の特徴

診療情報管理士の多くは病床300床以上の総合病院で働いている。近年男性も多くなってきたが比較的女性の割合が多く、若年者から中高年者まで年齢の幅が広いのが特徴で、長く勤めることのできる職業である。労働時間・休日・給与など労働条件は病院事務職員と同じ場合が多く、一般的に看護師のような夜間勤務はない。現在の就業場所は診療録管理室、病歴・図書室、診療情報管理部門などであるが、事務部門の医療情報課や医事課などで働く場合もある。

参考情報

関連団体 社団法人 日本病院会
http://www.hospital.or.jp/
日本診療録管理学会
電話:03-3265-1281 FAX:03-3265-1282
関連資格 診療情報管理士

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