あなたの会社は「ブラック! or ホワイト?」ビジネス社会を生き抜く「自覚力」とは?【1/2】
2013年8月13日 17:59コミュニケーション術

労働問題に取り組む弁護士や大学教授、労働組合(労組)関係者らが主催し、日本における主要なブラック企業を定める「ブラック企業大賞 2013」が昨年に引き続き発表された。
どのような企業が、どのような理由でノミネートされたかについては、本サイトの主旨から外れるため、本家などの情報をご確認いただければと思うが、いずれも労使間の主張の違い、つまりコミュニケーションエラーにより発生しているとみることができる内容であったように思う。
本稿では、なぜ「ブラック企業」と称されてしまう職場環境、およびそこで働く人々は生まれるのか、そして、どのようにすればそれらを切り抜け、ビジネス社会で生き抜いていけるのかを考察したい。
必ず発生する「アラート」に気づく、あるいは自覚する
今回発表のあったいずれのケースでも、労働者サイドから悲痛な「アラート」が発信されている。周囲がそれに気づいたのが、遺書など取り返しのつかない状況となってしまった後であることは、今をして尚、悔やまれてならないものだが、周囲は、なぜ誰もそのことに気づかなかったのだろうか。
そして、なによりも自分自身が発するアラートに対して、自らを害する程に追い詰められて尚、対応を取ることができなかったのだろうか。
悲しい選択をせざるを得なかった方、そしてご遺族には心から痛みいるが、我々ビジネスパーソンは、同じ過ちを繰り返さないためにも、対策を考えて行かなければならないだろう。
「心の疲労」は、甘えや誤解ではないことを知る
どのような職場であれ、人との絡みを完全に断ち切って仕事をすることは難しい。
そして、ほとんどの場合、心の疲労は「対人」で加速する。対応強度の違いこそあれ、まったく疲弊しない人はいない。だから、他者相手のやり取りでは「自分は疲弊する」と知っておくことが第一歩だ。
多くの場合、責任感が強く、真面目でコミュニケーション力の高い方が、悲痛な選択をしている。そして、優秀なビジネスパーソンであるほど、これらを大事にしているため、自分の「疲弊」を認めたがらない人が多いのではないだろうか。
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