10年後を考えて会社を辞めた。そして、突然1000万円の出資を受けて社長になった。 - 株式会社インゲート 代表取締役 川嶋 梢 -【2/2】|スキルと市場価値UPに役立つ情報ポータルサイト「キャリア@PRO人(プロジン)」  

10年後を考えて会社を辞めた。そして、突然1000万円の出資を受けて社長になった。 - 株式会社インゲート 代表取締役 川嶋 梢 -【2/2】

2014年1月 6日 18:27社長になる方法論

社長となり、人生で初めて本気でリスクと向き合った。

株式会社インゲート 大手企業を辞めて中国留学
行動派な一面も

編集部:中国では、起業に向けてどのような経験をしたのでしょうか?

川嶋社長:大学院に通っている時に、北京の商工会議所と協力して現地の大学生の就職を斡旋のような仕事をする機会があったんです。具体的には、中国人大学生と現地に進出している日本の企業を取り持つリクルーティング系イベントの企画・運営を商工会議所と一緒に開催しました。Webサイトを作って集客したところ、これが思った以上に人も企業も集められて。

好きなことをやって、お金がもらえた。この成功体験のおかげで、起業へのハードルは一気に下がりましたね。

編集部:そこからインゲート設立へ一気に加速するわけですね。

川嶋社長:ええ。私は日本に帰ってきて、本格的に経営学を学ぶ為に大学院に通いはじめました。そこで、一年目に先生から出資するから会社を興さないかと言っていただいて。尊敬する先生だったので、ぜひやらせてくださいということになり、人材紹介事業を始めることになったんです。でも、ここからが大変でした。

今までうまくいっていたのは、何となく流れに乗っただけのこと。自分でリスクを背負ってなかったんですね。でも先生に1000万円近い金額を出資してもらい、自分でも資本を出し、私を含めて社員3人の会社を支える責任が生じてきた。好きなことをやってお金をもらうのが難しいことじゃないなんて、ずいぶんとんでもないことを思っていたんだなあと。

編集部:具体的には、どんな苦労を?

川嶋社長:まず私を含めて3人とも、人材紹介なんてやったことがなかった。だから営業の仕方もわからなかった。テレアポ、飛び込み訪問、手紙、DM、全部100件ずつ試してみるんですけど、全くダメ。「初めまして、先月から人材紹介事業を始めたんです」なんて実績のない会社に、誰も頼まないじゃないですか。そうやって一社もお客さんが取れずに2ヶ月が経った時に、なんとその2人が辞めてしまったんです。

大学や大学院時代の友達がアルバイトで手伝ってくれたりして、なんとか1年目は乗り越えられましたが、実質1人で会社の全てを行うのは本当に消耗しましたね。

トライ&エラーで業務のフローを何度も見直して、深夜まで仕事をして、そしてよく先生に怒られて泣いていました(笑)

編集部:そんな状態では、倒産してもおかしくなかったですよね。よく乗り越えられましたね。

川嶋社長:1年目の期末に決算業務を行う人手が足りないという時に、今の経理の責任者となる人間が手伝いに来てくれました。折口といって、私が大学生時代に家庭教師をしていた教え子の親が経営する会社で、以前経理を担当していた人です。私は経理財務系はサッパリでしたので、キャッシュフロー表の作成や経理の業務は全て折口に任せることができ、業務に集中できました。その後、カウンセラーとして会社にフェード・インするのですけど(笑)

編集部:アルバイトの縁がきっかけで会社としてまわり始めたのですね?

川嶋社長:スタートしたばかりの会社にとって、縁がいかに大事かを痛感しましたね。それから株主の先生にもいろんな会社を紹介してもらったり、最初に勤めた大手企業の人にも人事へ渡し舟をお願いしたり、大学院の同窓生を頼ったり、知り合いの知り合いを頼るような形で、少しずつ顧客が増えていきました。

編集部:ゼロからビジネスを立ち上げて7年半。今では顧客層に大企業がずらりと並ぶようになりました。

川嶋社長:人材紹介という市場で大きくシェアを獲るのはなかなか難しいですし、何よりカウンセラーの育成に時間がかかる。よって加速度的に売上を伸ばしていくのは難しいです。そこで新たに、大手NIer出身の顧問を迎え、エンジニア派遣の事業も始めました。時代の要請的にも右肩上がりに伸びている市場なので、ここを足がかりにもうワンステップ会社を成長させていこうと思っています。そして近い将来、集まったメンバーで自社サービスを手掛けたいと考えています。

編集部:ここまでお話を伺っていると、良い時も悪い時も自分を見失わずになすべきことをなす冷静な人柄を、川嶋社長からは感じます。

川嶋社長:人の恩や縁は大事にしたいですね。中国で一緒にイベントをやった友達とか、起業した時の先生とか、会社が大変な時に助けてくれた折口とか、そして従業員に顧問。この人のために頑張りたいという人がいると、懸命に頑張れる。

編集部:応えたいとう気持ちが、川嶋社長を前に進ませるエンジンとなっているんですね。本日は貴重なお話をありがとうございました。

<取材・執筆・編集:キャリア@PRO人編集部>

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